謎の声

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俺は、どこにでも居るごく普通のサラリーマンだ。 俺は、その日いつもとは少し違った通勤手段で会社まで向かった。自転車だ。 いつもは地下鉄で通勤するのだが、今日は空が快晴で良い陽気だったのだ。 なので俺は一週間前に買ったばかりのマウンテンバイクでスイスイと街を走り抜けていったのだ。そのときだった。いきなり心の中に何者かが語りかけてくるのだ。その声はこう言っていた。『お前は、この後ビルの陰から出てきた乗用車に轢かれて瀕死の重傷になるだろう。だからその道は避けたほうがいい。』 何やらこの後、俺は事故に遭って死ぬとのことらしい。突如として、背筋に寒気を感じた。俺は、嫌な予感がしたので違う道を通ることにした。その時その出来事は起こったのだ。グシャ!!という何かが衝突した音が耳に入ってきた。俺は、その音のする方を振り向いた。事故った車の中で運転手が頭を抱えている。車の10メートル程先には女性が倒れている...俺は、すぐさま鞄からスマートフォンを取り出し、110番へ電話をした。
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