謎の声

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住処は、1Kでロフト付きのちょっぴり狭いが1人暮らしにはちょうど良い物件だ。 まだ、越してきたばかりなので部屋にダンボールの山が無造作に置かれている。 元来、綺麗好きという訳でもないので、部屋のダンボールの山などについては特に気にならない。むしろ、愛着のある本やゲーム、フィギア、好きな歌手のCDなどに囲まれている方が安心感があり俺的には良い空間に思えるぐらいだ。物を集めるというのは、男の本能に根ざしているらしい。 俺はいわゆるコレクターだ。好きな漫画とかは、全巻そろえて棚に並べていつでも読めるようにしている。今日は、休養を取ったほうがいいだろう。そのために会社を休んだんだし... ネットサーフィンをすることにした俺は、パソコンの前に座る。 「カチッ カチッ カチッ」と時計の秒針の音が聞こえる。 俺がパソコン画面に見入ったちょうどそのとき!あの声がまた現れる。
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