【試合修了】

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【試合修了】

試合修了後、とてもスタイルの良い、キレイな女性から、打ち上げしますが、一緒にいかがですか?と、誘いを受けた。 緊張するが、参加しますと女は告げた。 場所は、体育館の前にある、チェーン店の居酒屋だった。 こんな所でも、彼と食事が出来たら、楽しいだろうなぁ~と、想像していたら、彼は女の横に座った。 えっ!? 何で横に座るの!? ドキドキが止まらない。 冬だというのに、鞄に入った扇子で、火照った顔を扇いだ。 えっ!まさか!?ホットフラッシュ!? それにしても、ドキドキが、おさまらない。 たった一杯のチューハイで、酔い出した女は、彼に話をした。 「どうでもええ話なんだけどね、前々回から3年エエな組見ててね、意味が分からなかったから職場の後輩に、 【なんだかんだまさきさん】 って、病気?と、聞いたらね…、 後輩は、 【なんだすだ君。】って言うたの。 だから私は、役柄名が、 【なんだすだ君】なんだと思い込んでてね、 【なんだかんだまさきさん】は、いつから先生になったの!? とかね、最後まで、ずっ~とね、 【なんだかんだまさき】さんと、言い続けていたらね、 後輩は、本当に最後まで、 【なんだすだ君】としか言わなかったのね。 で、何気にネット繋いでみたら、 【なんだすだまさき】 というのが、芸名だと初めて知ったの。」 と、伝えると…。 「【なんだかんだまさき】ってぇ~ ゲラゲラゲラゲラ'`,、('∀`) '`,、」 彼は、腹を抱えて大笑い。 私は、笑ってくれたのが嬉しくて、続けて話した。 「そやねん!それでな、私は仲良しに、 【なんだすだ君】の事を、 【なんだかんだまさき】さんやと思ってたわ~と、ライン送ったらな、 【石橋渡る軍団かよ!】って、返って来てん。」 すると彼は、 「……………………。」 えっ!? 何で、笑わないの!? だから、私は、 「【なんだかんだまさき】さんって、 【石橋渡る軍団やん】!」 と、彼に言うたら、 彼は、驚いた顔をして、 「【なんだかんだまさき】?誰?本当にいる人なん?」と言い出した…。 えっ!?知らないの!? これが、ジェネレーションギャップという事なのね…。 医者に止められていたはずのお酒。 あと一口飲み終えたら、終わりそうだったので、 女は、彼に4杯目を注文させた。
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