すい

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盲目の恋人達は向かい合い詩を歌う……… 女は太陽の様に暖かい声で奏でる 『私のパレットに大地の絵の具を広げ』 男は月の様に涼しげな声で奏でる 『俺のパレットに天空の絵の具を広げ』 二人は声を重ねて奏でる 『無のキャンパスに我らの色を重ねましょう。そして、世界を…虹を…我らを描きましょう。』 そして…………… 恋人達は静寂の時の間でお互いを見つめ…… 涙を流しながら唇を重ねまだ見ぬ色に恋い焦がれた。
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