27人が本棚に入れています
本棚に追加
それ以外にも不安はたくさんある。でもノワールの提案を受ければその不安が殆どなくなるんじゃないか?と森羅は考えていた。
「.........」
そしてじっくり悩んだ末、森羅はノワールの眼をみた。
「答えはでたか?森羅」
「ああ。俺は決めたよ。」
「例えそれが人を捨てざる逐えないとしてもか?」
「......ああ。」
「良かろう。では森羅に我の全てを授ける、これまでに培ってきた我の知識、力、その全てだ。想像を絶する痛みを伴うが...本当にいいのか?」
「あー、本当は痛いのは嫌だけどさ、一応覚悟決めてんだ。さあ、やってくれ」
「ふふ、最後に出会えた人間が森羅で良かった。我全て、さぁ受けとるがいい!!」
カッ!!!!!
そう叫んだ瞬間ノワールは光に包まれ光の粒子に変わり、森羅の胸の中へと溶けていった。
粒子全てが森羅に溶けた瞬間
「ぐぁぁぁぁぁぁ!!
..........あれ?一瞬で退いたな」
忠告通りにとてつもない痛みが森羅を襲ったが、すぐ治まった。失敗?という言葉が頭を過ったがその考えは杞憂におわる。
「うっわぁ、すっげえなこれ。」
身体中に溢れる力。そして、流れ込んでくるノワールの記憶。
この二つがノワールの言っていた方法、「魂合」が無事成功したと物語っていた。
最初のコメントを投稿しよう!