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歩き出して数分
「しっかし、おんなじ景色がずっと続くとやっぱり飽きてくるなぁ。なんか起きねぇかねぇ?
定番の女の子の悲鳴とか、モンスターに出くわすとか....
モンスターは勘弁してもらいたいな。まじで」
なんか無いかとゴソゴソと服やズボンのポケットをあさるが、あるのはティッシュ配りのお姉さん(美人)にもらったポケットティッシュのみ。
因みに服装は何故か作業着から普段の私服へと変わっていた。
「あ、定番といえば身体能力が上がってるとか特殊な能力とかもあったな。もしかして..」
まず走ってみると、いつも通りの速度だった。
次にジャンプする。いつもよりちょっと高めに跳べた。
殴れる所が無いので地面をなぐった。痛かったがちょっと抉れた。
魔法を唱えてみたが発動しなかった。
最後になんとなく回転してみた。目が回ってこけた。
それから一通り試した後
「ははは、終わったわ。夢も希望もねえ、あるのは絶望だけ..」
森羅は目に涙を浮かべ膝から崩れ落ちた。
orz←こんな感じ
泣き崩れた数分。
「ま、なんとかなるだろ。まだ何も無いって確定じゃないしな!ポジティブになろうポジティブシンキング!!」
どうやら森羅のメンタルは鋼で出来てるようで再び歩き出そうと立ち上がろうとした時、地面に巨大な影が出来ているのに気づいた。
雲かな?と思い上を見上げると
ブルルルルルルッ!!
大きなモンスターがギラついた眼で森羅を覗き込んでいた。
森羅は固まった。
フーッ!フーッ!
「ハ、ハハ...ハ、ハロー?」
返事は雄叫びでした。
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