690人が本棚に入れています
本棚に追加
由奈は嬉しそうに涙目になりながら頷く。
「勿論です」
そしてフォークでパンケーキを切った。
ナイフなしで切れる、焼きたてのスフレや、シフォンケーキを
彷彿させるパンケーキ。
口に含ませ、笑顔を唯と奈々に向ける。
「おいしい、おいしいよ!このパンケーキ
日本一!」
静かな涙目だったが、今は大きな雫が頬を伝って
流れた。
奈々も思わず涙ぐむ。
「ね、由奈さん。また絶対来て下さいね?絶対!」
由奈はまた大きく頷く。
奈々は溢れる気持ちが収まらなかった。涙はどんどん
瞳から出て来る。何故こんなに涙があふれるか分からない。
二人の十代の女性は、涙を浮かべながら互いに
微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!