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「わぁ、これってもしかして!」
唯は微笑んで大きく頷く。
「そう!パンケーキのレシピです。焼く時は
ホットケーキを焼く時の容量と同じです。表に
プツプツと穴が開いたらひっくり返して下さいね」
智也と智也の父も大きく反応した。
そのメモを覗き込む。
「おお!これが!」
「やったぁ」
二人共男性なのに、物凄く甘党のようだ。
智也の母が隣で呟いた。
「貴方達二人共、子供みたいねぇ。お父さんに限っては
パンケーキ好きな刑事……。あんまり聞いた事ないわ」
(そう言われてみれば)
奈々も唯も笑いをこらえる。笑っては失礼なので
笑わないように努める。紅茶のお代わりを三人に淹れた。
「そうだ、私達も唯ちゃんにプレゼントがあるの」
智也の母はバッグの中から何かを探し出す。
「え?私にですか?」
唯はきょとんとした。何故だろう?と奈々と目を
互いに合わせた。
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