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唯は奈々の言葉に同調するようにまた、頷いた。
「ありがとうございます」
また今度は、大きな感激を込めたお礼を唯は
二人に言う。
「結婚式には私達も呼んでね。出席させて頂くから」
智也の母の言葉に、父も隣で頷いていた。
唯は涙を浮かべて、また一つ首を縦に振る。
「勿論です!」
警察とは階級社会であり、人との繋がりが大きい。
勿論、唯の婚約者の橋口は嫌でも呼ぶつもりだっただろう。
(なんて温かいんだろう……)
パンケーキから、こんな温かい繋がりが出来る事に
奈々は感謝した。春は出会いと別れの季節だ。三月は
まさに別れの季節。
それでも永遠の別れにはならないと、奈々は感じていた。
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