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積もる・声
葉の上に雨粒がある事が当たり前のように
あなたは私に当たり前の言葉をくれる。
ほんの少し低くて
柔らかくて
語尾に吐息が混ざる
その声が
大好き。
その声が私にたくさんの言葉をくれる
当たり前のように私の中にたまっていく
葉の上の雨粒が溢れてこぼれるのが当たり前のように
いつか私の中からも溢れてこぼれちゃうのかな。
そうならないようにね、私は全部をぎゅうっと抱きしめるの。
嬉しい言葉も
苦しい言葉も
だから、私に刺さっている言葉の棘が
私の指に赤い血を一筋流す
あなたはそれを見ないフリ
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