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「お、覚えてらっしゃい! いつかアンタをニャフンと言わせてやる! 猫に九生ありにゃんだからぁーーっ!」
私とベンガルの闘いを見ていた他の雌猫達もすっかり借りてきた猫状態。目が合う前に一目散に逃げて行った。
フン……猫も杓子も張り合いにゃいわねぇ。
これで晴れてジャン様は私のもの。
「ジャン様……。それじゃ、お供させてくださ--」
「キミ、いい毛並みだね。思わず猫かわいがりしたくなっちゃうよ」
「いにゃ~ん。そんにゃあ~」
いつの間にか、別の雌猫に言い寄っているジャン様。
…………そうだった。
猫って、世界一気まぐれな生き物だった。
にゃんにゃん
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