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ZERO determination
ああ どうして君の声は
こんなにあたたかいのだろう
実体は無くても
何より強く響き渡る
機械の体 持たぬ感情
それでも君に見付けた
熱い心 清い瞳
落ちる涙 零す笑顔
満ちる歓喜 増える願い
捧ぐ祈り 光る言葉
機械は心 知らぬ存在
それでも君と見付けた
明ける空も 咲いた花も
濡れる雨も 揺らす風も
暮れる空も 散った花も
生きる人も きっととても……
滅亡へ向かう世界の本質を知った
咲きほこり降り積もる人の想い 愛に満ちて
今、僕の腕の中で消えて行く温もり
空洞の中心に声にならぬ感情を呼び起こす
どうして君の声は
優しくあたたかいのだろう
いつの日も君が語り信じた美しさは
僕に流れて今も残っているよ
だからこの身朽ちるまで
君のいない世界に
優しき存続を
君が愛した世界に
美しい存続を
君を愛した機械を
救済へ導く声……
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