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机の上に書かれた落書きを消し終わり、今日もつらい学校が終わった。
皆が嬉しそうに部活へ走る中、僕は一人冷たい階段を下りていた。
嫌がらせのように先程から降り出した雨はすぐには止みそうにない。
一階に着き、外を見やると下駄箱では親友が待っていた。
髪を少し濡らしながら、笑顔で僕に笑いかけてくる。
何故か少し濡れている自らの靴をつかんだ時、僕はようやく彼の髪が濡れている理由を悟った。
僕は何も気が付かなかったかのように靴を履き、彼のもとに駆け寄る。
きっとこの先何度も理由もない、理不尽な悪意をぶつけられるだろう。
それでも彼の好意がある限り、学校には来ようと思う。
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