~1話~

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「猫よりも犬派」 だからだろうか…… 路上で猫が車に轢かれ死んでいるというのに 何も感じない…… 野良猫の死が僕の人生に大きく影響するかと言われれば、影響はしない。 「まだ、生きたかったろうに……」 生存欲のあったはずの猫の前に、 生きる目的を持っていない僕が立っている。 猫の方が生きたがってたろうに…… 僕の名前は、鈴木裕太 24歳。 大学卒業後に就職した会社を辞め、 再就職先を探すフリをしながら毎日生きている。 死んだ猫はそのままにして僕は道を歩いた。 猫のことは「動物を大切に思う人」が どうにかしてくれるだろう。
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