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「うわああん。うわああん。」
コロが見つからなかった僕は大きな声で泣いた。
大声で泣いたらスッキリした。何かが吹っ切れたような気がした。
気になったのは父の存在だ。
父は僕以上に長く泣いていた。
自分の散歩中に逃げ出したから責任を感じていたのだろうか。その時はその涙の理由は僕には分からなかった……
コロがいなくなってからは、動物は飼っていない。
「コロのことを忘れて他の動物は飼えないだろ。」
父は一言しんみりと話した。
コロがいなくなった後に猫でも飼っていれば、
僕は死んだ猫に対して何か行動をしてあげることが
出来たのだろうか?
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