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道を歩いた僕は、公園が目に入った。
錆び付いた赤い滑り台と軽い砂場があるくらいの古びた公園だ。
こんな公園に近付く幼児はいないのだろうか……
平日の午前中ということもあってか人は誰もいない。
強く吹く風がこの場所だと更に冷たく感じる。
目的はないが、僕はこの公園に立ち寄ることにした。
懐かしくなった僕は滑り台の階段を登る。
大きくなった体でやっとのおもいで滑り台の
頂上に立った。
「パキッ!」
自宅から持ってきた缶コーヒーを開け 口に含んだ。
公園に立ち寄ったが、この後どこかへ行かなければならない等という予定はない。
結局は家に戻るだけだ。
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