1,異世界への招待状

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ピピピィ~ けたましい目覚ましの音が、部屋中に鳴り響く。 モゾモゾと布団の中から病的に白い手が伸び、目覚ましを止めた。 布団の中から1人の少女が出てきて、思いきり背伸びをする。 少女の容姿は 量があり足首までありそうなサラサラ、ツヤツヤの白銀の髪。 珍しい金の右目、銀の左目のオットアイ。 幼い顔つきだ。 少女が布団から出てくる。 同年代の子供と比べて頭一つ分小さいが、細身で育つところはしっかり育てるようだ。 痛!娘よ、頭をペシペシするのはいいが、髪を引っ張るな。 流石の私でも、痛いもんは痛いから。 少女がパジャマから中学の制服に着替えたらしく、身支度を済ませ、二階の部屋から一階のキッチンへと移動。 カンカン! ?「パパ、起きなさい~!」 少女が食卓に座る。 ?「じいちゃん、父さんまた寝坊してる。」 少女の祖父一郎(イチロウ)が呆れ顔に。 ?「そうじゃのぅ、美希(ミキ)。正美(マサミ)がフライパンとお玉持って、晶浩(アキヒロ)を起こしておる。」 ふーんと、少女美希は既に用意されてあった朝食を食べる。 一郎「そうじゃ、今日学校に儂の古い古い友人が訪れておる。」 あいつらか… 美希「友人?」 一郎「そのうちの1人は大のイタズラ好きじゃが、怒らせない限り大丈夫じゃ。 そろそろ時間じゃ美希。」 学校に行く時間になったようで、食べ終えると鞄をつかみ。 美希「…行ってきます。」 一言呟き、登校するべく家を出て行った。 一郎がこっちを“見た”。
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