第2章~事実~

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病院に着くとベットにはいろんな管を付けた変わり果てたフクのすがたがあった。   僕は頭が真っ白になった。あの元気だったフクの姿が脳裏に浮かぶ。そのとき僕をあざ笑うかの様に心拍数がなくなった。   気がつくと僕はひたすら叫んでいた。   「なんで…なんでなんだよ。ずっといっしょにいるって約束したのに。せっかくまた巡り合えたのに。なんで、なんで…」   しかし僕の思いと裏腹にフクは冷たくなっていった…   フクがいなくなって数日がたった。僕はもうあの夢を見ることはなかった。今ごろおじいちゃんとフクは天国でなかよくしてるのかな。   僕はじいちゃんのうまれかわりなんかじゃなかったのかも。おじいちゃんとフクの約束天国でちゃんと守れたんだね。   僕の今年最大のねがいごと。            おじいちゃんとフクがずっと②幸せでありますように…。
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