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同期
と言ってもそれぞれ部署は違う。
だから、わざわざ会わない限り、社内で顔を合わせる機会は少ない。
「あれ、珍しいね。二人揃って。」
たまたま、社員食堂で顔を合わせた亜子とランチの最中。
やってて来たのは、徹だった。
「ってか徹がここにいる方が珍しくない?」
徹は営業だから、昼間社内にいること自体珍しい。
亜子のとなりに座ると、今日は会議があるのだと答えた。
「あ、亜子さ、また今度合コンセッティングしてよ。」
「は?もうやだよ。私、彼氏できたし。」
「そうなの?なんだ、残念。」
「徹、この前行ったばかりじゃないの?」
「あー、あれは全然ダメ。
いい子いたけど、完全に翼にいってる。」
翼に?
確かに、可愛い子はいたって言ってた。
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