235人が本棚に入れています
本棚に追加
私達は、同じ理由で、いつもと違う飲み方をしてしまった。
お酒に酔ってるせいで、ちょっとだけフラつく足元。
「ちょっと座ろうぜ。」
私を心配してくれてるのか、手首を掴んで
ビルの谷間の花壇の縁へと誘導してくれた。
「もう夏だねー。」
「だなー。」
何とも内容の薄っぺらい会話を繰り返し。
そのうち…
「なぁ。ちょっと寄っ掛かっていい?」
え?
一瞬、そう思ったけれど。
「どうぞ。」
気付けばすぐに、そんな返事をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!