3.やさぐれ・カルボナーラ

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「そういえば、御厨さんとこの月菜ちゃんって、もうすぐ結婚するのかしら? まどかちゃん、昔から仲良しでしょう?」  へっ!? 月菜が結婚!? 「えっと……私はなにも聞いてませんけれども……」  どういうことだろう? と軽く混乱しながらも率直に答えると、おばさんは少し残念そうに「あらぁ」と声のトーンを落とした。 「そうなの? この間、東京のホテルで男性と一緒のところを見かけたから、もしかしてと思ったんだけど」 「はぁ……」  たぶん彼氏と小旅行にでも行ったのかな。まぁ、私たちの年齢から言えばしょうがないんだろうけど、男性と二人だけでいたからって、即結婚ってことにはならないと思うんだけどなぁ。九十九のおばさんはウワサ好きだから、ヘンなふうに広まらないといいけど……。  ちょっと牽制しておいたほうがいいのかな、と思案していると、おばさんはまたまた「そういえば」と話題を変えた。 「まどかちゃんは、これ以上ないくらい良いお相手だわね。この間、話を聞いてビックリしちゃったわ。ご両親も喜んでいらっしゃるでしょう?」  ええっ!? 今度は私!?
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