熱帯夜

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天空に煌々と 浮かぶ真夏の月が 二人の影をつかまえたの 瞳を覗きこんだら 螺旋を描いて 堕ちていく感覚 手をのばしたら 心を支配してしまいそうなほど 君が近かった 触れられなかったのは かすかな胸の痛みを 頬を伝う涙の意味を あの月だけは 知っているような気がして
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