3人が本棚に入れています
本棚に追加
百八回の鐘の音が人間の煩悩を洗い流していく。この鐘の音の意味には諸説あるが、人間が煩悩の塊であることは揺るぎない。
この鐘の音が鳴り止む頃、新しい一年を祝うようにあちこちで盛大な花火が上がる。
十二の月、二十四節気、七十二候。この全ての数を足した数が百八だ。鐘の回数は一年間を表すとも言われている。
さて、こうして人類は再び新しい一年を迎えることが出来たわけだが、今年は私との闘いの一年になるだろう。
諸君らには、私からの挑戦状を受けてもらう。毎月の始めに問題を出していくので、それらを解いてもらうわけだ。
そして十二月。私が出題する最終問題を解けなかった場合、煩悩の多い諸君らには滅んでもらおうと思っている。
人類としてこの先も繁栄したければ、私に諸君らの頭脳を示したまえ。では、健闘を祈る。
最初のコメントを投稿しよう!