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翌日、いつものバス停で彼女のドキドキを感じながらバスを待つ。
いや、彼女が待っているのはあいつ。
声をかけれるか?
昨夜は眠れずに、ずっと「絶対にもう1回ちゃんとお礼を言う」って呪文のように唱えていたから。
俺がわざわざ、話をするきっかけを作ってやったんだ。頑張れよ。
通りの向こうから、あいつが走ってきた。
へぇ、足が速いんだ。
みるみるうちに近づいてくると、彼女の前で足を止める。
珍しい。
バス停には誰もいないけれど、いつもは少し離れた所にいるのに。
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