第1章

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彼女が視線を泳がせて、返事を探している。 迷うことはないだろう。 こいつのこと、ずっと好きだったんじゃないか。 ほら、返事してやれよ。 「友人達に、まずは友達からだろうと言われたけれど、そうだよなって思ったけれど、あなたの笑顔を見たら友達なんかじゃ足りないって思って。俺は、あなたの彼氏になりたいんです。だめですか?」 真剣な眼差し、緊張しているのか少し早口だけれど低くて落ち着いた声。 そして猫好き。 うん、いいやつだ。 「あ、ありがとうございます」
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