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ニールは、ふとマックスの頬に手を当てた。
「ウォーレンの言葉を忘れるな。君はそんなことを言ってはいけない」
「ウォーレンがくれた銃があの時あれば、レイフはあんな目に合っていなかった」
「あれがあれば、君はあの時使っていたということだろう…」
「当たり前だ」
ニールはほんの少し笑ったような気がした。
「では、無くて正解だったな」
「レイフが死にかけてるんだぞ!」
ニールは相変わらずの無表情で話を続けた。
「警察は、店がテロ攻撃に合ったという見解を出した。だから、マックス、話を合わせておこう」
「…何?」
「死んだ男は、金で動く殺し屋だ。警察は、テロリストに買われたと思っている。警察にもし何か聞かれたとしても、話を合わせておくんだ。いいな」
マックスは黙ってうつむいた。
よくわからないが、会社の面目の為に言っているんだろうか…。危ないのは、マックスよりニールのはずだ。
だが、レイフのこともある…。
「わかったよ。わかってる…」
「まだここにいるのか?」
と、ニールが聞いた。
「いるよ。レイフが元気になるまでここにいる」
「わかった」
ニールはそう言うと、去って行った。
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