第3章

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ニールは、ふとマックスの頬に手を当てた。 「ウォーレンの言葉を忘れるな。君はそんなことを言ってはいけない」 「ウォーレンがくれた銃があの時あれば、レイフはあんな目に合っていなかった」 「あれがあれば、君はあの時使っていたということだろう…」 「当たり前だ」 ニールはほんの少し笑ったような気がした。 「では、無くて正解だったな」 「レイフが死にかけてるんだぞ!」 ニールは相変わらずの無表情で話を続けた。 「警察は、店がテロ攻撃に合ったという見解を出した。だから、マックス、話を合わせておこう」 「…何?」 「死んだ男は、金で動く殺し屋だ。警察は、テロリストに買われたと思っている。警察にもし何か聞かれたとしても、話を合わせておくんだ。いいな」 マックスは黙ってうつむいた。 よくわからないが、会社の面目の為に言っているんだろうか…。危ないのは、マックスよりニールのはずだ。 だが、レイフのこともある…。 「わかったよ。わかってる…」 「まだここにいるのか?」 と、ニールが聞いた。 「いるよ。レイフが元気になるまでここにいる」 「わかった」 ニールはそう言うと、去って行った。
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