メガネ

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だから、友達と言えるのかはわからないけど 僕は、友達だと思っている。 西川に言われたところに行くと 彼女は、 相当焦って、青ざめていた。 いつもにこにこ、笑顔でいる彼女の 尋常じゃない様子に、僕も必死で探した。 猫は、すぐ見つかり、彼女は とても安心して、喜んで 泣きそうな顔で、 『…もう、絶対連れてこない…ごめんね…』 と、小さい声で呟いていた。 僕にも、すごいお礼を言って帰っていった。 ∴∵∴∵∴ 彼女は、僕のことを知ってくれただろうか 名前を言ったけど、覚えているだろうか 彼氏の友達ってだけだろうか… 彼女と話せたことが嬉しかった… 彼女と一緒にいる時間が嬉しかった…
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