33人が本棚に入れています
本棚に追加
12月2日。
今日も雪かきをしている夢を見ました。
大地に降り積もった雪は、膝のあたりまであり、それをかきわけ、かきわけ、進んでいくのです。
持っているのは小さなスコップですので、少しずつしか進めません。
降り積もったばかりの雪はまだ軽くて、スコップを差し入れると素直に、ふんわりと乗ってくれます。
去年のバレンタインデーに、夫の為に焼いたガトーショコラの香りがどこからか漂ってきます。
泡立てたメレンゲを思い出しました。
ふわふわの卵白に、足を踏み入れ、それを、脇の方へ運んでは寄せて、一歩一歩進んでいくのです。
ふりかえると、私の背後には、道が出来ていました。
まっすぐに伸びた道が、白い平原に、青白く浮かんでいました。
ああ、こんなにも進んできたのか、となぜか、誇らしくなりました。
しかし、せっかくつくった道も、この降りやまない雪がやがて埋めてしまうのでしょう。
帰り道がわからなくなるかもしれません。
それでも、行かなければ、と、私は何か使命感のようなものを持っていました。
腰のランタンが、ほんわりと光を放ってます。
まっすぐに、私が進むべき道を照らしています。
この先に何があるというのかわからないけれど、とにかく、進まなければいけないのです。
最初のコメントを投稿しよう!