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大学生になった。
その大学には有名なオカルト好きの教授がいて、
ワケの判らないものを集めては学生に整理を頼んだりするのだけど、みんな敬遠しがちだった。
でも俺は興味があり(というか、見えているから興味もクソもないただの現実。)なこともあって、よくその教授の頼まれごとを引き受けるようになった。
そんな中で「彼ら」の存在が何であるかを知る事ができた。
まず人間は死んだら肉体を失って魂の存在だけになり、
その魂は三途の川を渡って「あの世」の世界に行き、途方も無い時間を掛けて天国行きか地獄行きかの裁判を受けるらしい。
そこで重要になるのが「彼ら」というわけ。
人が生まれた時から記録係りとして憑く小さな男女は倶生神というもので生まれてから死ぬまでのありとあらゆる発言や行為をすべて記録していくのが役目なんだそうな。
そから特定の人間にだけ時々憑いている耳元の年寄りは様々な呼び名があり主に「耳神様」といって、
自尊心やプライドは高いのにそれに見合った器を持たない小心者に助言をする存在らしい。
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