[芹香編] 第4章 西村side

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しかし実際に暮らしてみると、 単身者用の1LDKでは限界があった。 俺はリビングで眠り、 残り1部屋を妹に明け渡したのだが、 なぜか妹は常にリビングにいて、 勉強もリビングでする。 「…華子、お前さあ、もっと肌を隠せよ。 兄ちゃんだけだからって、気を抜くな」 「え~っ?だって暑いもん。 キャミブラとショーパンだけじゃダメ? これ以上、何を着ろって言うのよ」 ほんとにもう、勘弁してくれ。 肩ひも1本でぶら下がった服で、 そんなに屈んだら胸が見えるじゃないか。 ショートパンツで胡坐をかくんじゃない、 下着が見えてるぞ?! 更にこの天然爆弾は、 俺がソファに座って新聞を読んでいると、 膝の上に乗ってきて、一緒にそれを読む。 「へえ。この事件、怖いねえ」 「う、ああ、そうだな」 お前の方が数万倍怖いよ。 なんで俺の膝に乗ってるんだよ?! 甘ったるいシャンプーの匂いがして、 長い髪がふわふわと頬をくすぐる。 柔らかい尻が俺の生殖機能を刺激し、 反応しようとするソレを必死で鎮めた。 くっそ、彼女を作ってやる。 それで発散してやる。 …そう決心したものの、 やはり華子以外の女には、ピンと来ない。
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