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来たのは屋上。
サボるには定番中の定番である。
「まあ座れよ」
貴史はフェンスに寄りかかり、隣を叩いて示す。
祐也は言われるまま隣に座り、力なくうつ向いていた。
「んで、何があった?普段のお前からだと想像つかないぐらい落ち込んでんじゃん?」
祐也の普段とは、簡単に言えばバカなことを自ら率先してやり、回りを笑わせる。いわばムードメーカー的な存在なのだが、今はその欠片すらない状態だ。
「俺じゃあ役に立てんか?」
「・・・・・・」
ダメだこりゃ。
「まあいい、どうせ授業サボったんだ。ゆっくりしてこうぜ」
貴史は時間が立てば的なことを期待し、スマホを取りだしいじり始めた(校則違反)
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
「・・・あの、さ」
十分ぐらい経っただろうか?祐也が話し始め、貴史は聞く姿勢をとった。
「あいつに・・・コクられたんだ」
「えっ?マジでコクられたん?えっ?じゃあなんでお前そんな暗いんだよ?」
「簡単に説明するとさ」
・・・・・・
・・・
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