第一楽章 花火大会

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一方の静、来夏、夕、真昼、雅 「もー四季にゃんいないよぉ」 静さんがとても怒っている まぁ、わからなくもないよね 私もずっと夢と雅と一緒だから 「真昼ちゃぁん……どうする?」 「電話も繋がらないし仕方ないよ、こうなったらなるようにしかならないし」 「「真昼ちゃーんたくましい」」 来夏さんと夕姉が他人事の様に言う なので 「いやいや、年上の3人がそんな状態だからじゃん…」 嫌味のつもりでそう言った 「「「面目無い」」」 変なとこ息がいいんだからうちの面子 まぁなんにせよ電話も繋がらない 人が多すぎてなかなか探し出せない 最終手段はアナウンスだけど 「流石にfairyの面子が迷子で呼び出しとかぁ……この後カッコつかなくないかなぁ?」 と言う雅の言葉で断言 これは万策尽きたってやつかな 頭が痛い 頼れる先輩はあんなんだし 「四季にゃーん……どぉこなのぉーーー」 「おお!あそこお好み焼きあるやんな!!超食べたいわぁ!!」 「……人が多すぎてめんどくさい」 はぁーため息しか出ない 「ちょっと待ってねぇ」 「え、雅?どこ行くの?」 ふっといなくなる雅に私は少し頼る宛が無くなり不安になる 「あー!もー!夕お姉ちゃんも考えて!来夏さんは自由に動きすぎ!ってか静さん泣いてるし……あーもーほら、泣かないでよお姉さんなんだからぁ」 収集つかない 「誰か助けてよー!」 「お待たせー」 「え?雅?」 「これでも飲んで落ち着こぉ?」 そう言う雅が差し出したのはビンラムネだった
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