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第1章 男娼・・
街は帰りを急ぐ人でごった返していた。街の灯りで美しい月もかすんで見えた。
今しがた客と事を終えたばかりの翔太が急いでシャワーを終えて部屋に戻ると、客の男はまだベッドで煙草を吸っていた。男はまだ翔太との熱い時間の余韻で、ボーっとしていた。
だが翔太はそんな事はお構いなく、急いで服を着始めた。翔太がジーンズを履こうとした時、客の男が思い出したように煙草を消して、
「ああ、そうだ忘れてた。ほら。」と言って、翔太の腹とショーツの間に数枚の札を差し込んだ。翔太は軽く笑みを浮かべ、
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