第二話~その少女は

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「邪神が何だって?」 「これ…」 ずっと手首に付けていたコンビニ袋を外し、机の上に置いた 弁当だけでなく茶もなくなっている…飲んだのか 「ありがとう…」 「あ、あぁ…まさかそのために?」 なんと律儀な… 出来ればそのまま捨ててどこかに行ってほしかった 「…じゃあ、いくつか質問をしよう」 「なに…?」 「なぜあんなところに倒れていた?」 「こうすればごはんもらえるって…」 「誰に?」 「…」 だいたい予想は出来るけど 「ナイアルラトホテプか?」 「そう…」 やっぱりか… ってことは、どこかで見てやがったな 「でも、ぎゃくにたべられるかもって…」 「あー…気にするな。ただの戯れ言だ」 「そう…」 「…なら、次で最後だ」 「なに…?」 「本物の邪神か?」 「えっと、ちょっとまってね…」 どこからともなく取り出した段ボールの筒 ツァトガはその片方から手を突っ込んだ するともう片方から無数のの触手が出てき… 「うっ…!」 それを見たとたん、妙な吐き気に襲われた ツァトガはそれを気にとめず、出て来た触手で何かを作っている 大きめの球体の上に耳のような二つの小さな球体が… 「やぁ、ツァトゥグアだよ!仲良くして欲しいな!ハハッ!」 と、某ネズミボイスで言った
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