第二話~その少女は

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「…」 触手がなくなると吐き気も消えた なるほど、冒涜的なものを見たからか これは本物かもしれない 「うーん…?」 ツァトガは小首を傾げながら唸っている また筒の先端から数本の触手が見えたため、急いで目を反らした 「どうした?」 「こうすればいいってきいたのに…」 「またナイアルラトホテップか?」 「ううん、クトゥグアから…」 揃いも揃って何を教えているんだ 実はお前等仲いいだろ 「もう一つあるよ…」 「いや、もう十分だ」 もう一つはおそらくナイアルラトホテップが考案したやつだろう さっきのを見ただけでグロッキー状態になるんだ それ以上のものなんて見たくない 「しんじてくれた…?」 「…そうだな」 「そう…」 「旧支配者だということはわかった。これからどうするつもりだ?」 「どうしよう…?」 その目は“どうしよう”ではなく、“この家に置け”という目だ てか目をこっち向けるな 合ったら意識を持って行かれそうになるんだよ
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