第二話~その少女は

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「この中ものには何もしてないだろうな?」 「呪いをかけた方がよろしいですか?お望みならすぐにでも出来ますよ」 「冗談」 再び腕を伸ばし、封筒を受け取った 「受け取っていただけたということは、承諾していただけたと判断しても?」 「…あの様子だと、俺よりも母さんだな。多分住ませる気でいるだろうよ」 「それはよかったです。あ、その中身ですけど、三影さんのお小遣いよりは多いと思いますよ」 「だろうな。では、三つ目の質問だ。お前さんは…」 「ナイアとお呼びください」 「…」 「私の眷属にしますよ?」 「ナイアはこれからどうするつもりだ?」 「…嫌なんですか?私、これでも結構有名なんですよ?」 「知ってる。それでも、なりたくはないな」 「そうですか。残念です」 ナイアはイタズラが成功したように、クスクスと笑っている もっとも、この程度はイタズラの範疇ではないのだろうが 「…質問に答えてもらってないが?」 「そうですね…今はノーコメントで」 「…邪神様ともあろうお方が、脆弱な人間の問いにすら答えられないと?」 「その言い方は卑怯です…三影さんは本当に邪神に会うのは初めてですか?」 「いや、二人目だ」 「もう…!」 ナイアは頬を膨らませそっぽを向いてしまった 寒気も消えているし、それなり評価はもらえたと判断しても良さそうだ
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