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「この中ものには何もしてないだろうな?」
「呪いをかけた方がよろしいですか?お望みならすぐにでも出来ますよ」
「冗談」
再び腕を伸ばし、封筒を受け取った
「受け取っていただけたということは、承諾していただけたと判断しても?」
「…あの様子だと、俺よりも母さんだな。多分住ませる気でいるだろうよ」
「それはよかったです。あ、その中身ですけど、三影さんのお小遣いよりは多いと思いますよ」
「だろうな。では、三つ目の質問だ。お前さんは…」
「ナイアとお呼びください」
「…」
「私の眷属にしますよ?」
「ナイアはこれからどうするつもりだ?」
「…嫌なんですか?私、これでも結構有名なんですよ?」
「知ってる。それでも、なりたくはないな」
「そうですか。残念です」
ナイアはイタズラが成功したように、クスクスと笑っている
もっとも、この程度はイタズラの範疇ではないのだろうが
「…質問に答えてもらってないが?」
「そうですね…今はノーコメントで」
「…邪神様ともあろうお方が、脆弱な人間の問いにすら答えられないと?」
「その言い方は卑怯です…三影さんは本当に邪神に会うのは初めてですか?」
「いや、二人目だ」
「もう…!」
ナイアは頬を膨らませそっぽを向いてしまった
寒気も消えているし、それなり評価はもらえたと判断しても良さそうだ
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