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さまざまな終わりを箱にしまっては感傷の声
蓋から漏れる
人影も まばらなるフロア
ひんやりと蛍の光 「マタノオコシヲ……」
ゲームセット
球児の声を刈り取ってサイレン空へかけ昇る竜
さよならとありがとう
少しでも君に残って欲しい言葉を最後
バス停の剥げたあたりに標本の蝉縫いとめて故郷(ふるさと)無くす
原作のセリフが匂いたつような
声の棲みかとなりぬる内耳
終末の日も 同じトーンで「おやすみ」と言う君のこと やっぱり好きだ
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