始まりの声

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まあたらし制服に囁くように触れる ようこそ 桜ひとひら 声にすれば 恋の予感が漏れそうで 目がひたすらに姿を求む 生きてきた月日がふいに牙を剥き ここが岐路だ ふんばれ ここが 漁師町に慣れぬスーツの彼ぽつり手土産これで良いかなと問う 花に囲まれて煙になる人に綺麗綺麗と皆で笑いぬ 始まりは箱の奥底息潜め 芽吹きの時をクスクス笑う
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