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4~5人の中学生のグループが、メガネ屋の店頭に飾ってあるサングラスを試着している。
ショットガンのポンプをスライドするような動作をしながら、1人が仲間達に声をかけた。
「哲也、カッコいいよな」
「俺は裕ちゃんだな、あの渋みがいいよ」
「お前らの憧れはオジサンかよ?
若者なら舘だろ。
って、お前何をやっているんだ?」
それぞれサングラスを試着しながら憧れの俳優を言い合っている友人達を無視するように、仲間の1人が鏡の直近まで顔を近づけ、鏡を覗き込んでいる。
「え、俺?
眼鏡を外すと、ここまで近寄らないと顔が見えないんだよ!」
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