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「じゃあ唯、また来るからね」
唯のような事故を無くすために。
あの日、唯を跳ねた男は、自分に関わりのない人間を跳ねた程度で悲しむことは無いのだろう。
だが、その相手には、必ず大切な人が居る。
沢山の未来があって夢がある。
そんな人達が、悲しむことのない様にしたいと思っている。
恋する君に、花束を渡して笑顔を見ることは出来なかったが、これからもずっと君の事は忘れない。
君の笑顔は忘れないから。
瞳に浮かぶ涙を拭って、唯の墓を後にしたのだった。
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