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この心地よさは、友達という揺るがない、ぶれない関係の成せるもの。
美羽の中で大河は幼い頃からずっと一緒だった、大事な幼馴染に戻っていた。
「大河君は今夜、どこ連れていってくれるのでしょうー」
「着いてからのお楽しです」
「えー、どこだろう」
美羽が楽しそうに言った時、車が赤信号で止まった。
大河は美羽に気遣う表情を向け、言った。
「ちょっと遠くまで行くけど大丈夫か?」
「大丈夫だけど、遠いの?」
首を傾げた美羽に大河は、ああ、少し、と答えた。
「美羽を連れて行きたいとこを思いついたんだ」
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