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この関係を保つのか、それとも #3
「今夜のは、完全に夜這いだな」
力強く抱き締められた腕の中で、痺れを誘う甘い声を聞いた。
美羽はその身体に腕を回し、目を閉じた。
「そうだもん、そうだもん……」
会いたくてきたんだもの! 声にならない言葉は、溢れる感情を堰き止められないから。
美羽の身体を抱きしめていた腕がふわりと緩んだ。
美羽が顔を上げると、蕩けるようなキスが待っていた。
会いたくて、触れたくて、触れて欲しくてたまらない。
少しでも物音、声を消す為に、忍は美羽を抱き、ベッドの中に潜り込んだ。
真っ暗闇の中で美羽のパジャマを巧に上も下もはぎ取った。
「んっ、んん」
忍の指を唇を感じ、ビクンと震え、思わず声を漏らした美羽の口を、指の長い手が塞いだ。
「声はダメだ」
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