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「わかんない……わかんないよ」
拒むことも、抗うこともできなかった。
腰を抱いていた大河の手が、すっと美羽の足に触れた。
びくっと震えた美羽が、口を開いた。
「たいが……っ」
何を言おうとしたのか、自分でも分からなかったが、その言葉の先は大河の唇で塞がれた。
「ん……ん」
美羽は掴まれていない方の手で大河のシャツを掴んだ。
このまま、流されるのだろうか。
ゆっくりと絡む舌は、忍のそれとは違う。
甘く溶けてしまいそうなキスが忍のキスならば、大河のキスは――、
「あ……っ、や……っ」
パッと解放された唇から、美羽の声が漏れた。
足に触れていた手が、腿を伝って上にいき、到達した先に触れた。
「あっ、んっ」
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