長い夜 #3

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 絞り出すような声だった。  本当は、こんな形で美羽を抱きたくはない。 けれど、こうでもしないと美羽と忍の関係を断ち斬らせることはできない。 大河なりに必死に考えた結果だった。  多少強引な、乱暴な形になろうとも。 美羽をこちら側に引き込む。  大河は、何か言おうとした美羽の唇を塞いだ。  その唇も、腕も手も、指も、息遣いも、全てが違う。 心に届く感触の違いに戸惑い、抗っていた美羽だったが、あっという間に大河の侵入を許してしまった。  強引なのに、その愛撫に優しさがある。 悦楽の境地に引き込む力を大河は持っていた。 「あっ、や……っ、あ、ぁっ」  腰を高くした四つん這いの体勢で、シーツを掴む美羽は俯き、寄せては引く波と闘う。 「美羽」  大河は、後ろから美羽の腰を優しく掴み、聞く。 「今、美羽のナカにいるのは?」
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