真相は闇

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「すみません! 大丈夫でしたか!?」  階段を駆け上がってきたらしい警備員は、息を切らせていた。 「大丈夫だけどよ」  大河が答えた。 「一歩間違えばこっちは大参事だぜ」  警備員は、すみません、と恐縮頻りだった。 「どうしたんだよ。 配電盤のショートとかか?」  笠原が作業をしながら聞いた。 「それが、どこも異常がなかったようで、何もしていないのに勝手に復旧したんですよ」 「え、これ、自家発電とかじゃねーのか?」  笠原が驚いた表情で言うと、警備員も首を傾げた。 「そうなんですよ。 不思議なもので……まったく原因も分からなくでですね……」
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