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小さく頷いた美羽の目が、恥ずかしそうに笑ったようだった。
「こんな私でも、大河、一緒に生きてくれる？」
美羽の手を握ったまま大河は、感極まったように顔を伏せてしまった。
言葉を詰まらせながら言う。
「当たり前だろ」
美羽は、フフといたずらっぽく笑った。
「病気の私の前から逃げ出したりしない？」
大河は顔を上げ、苦笑いした。
「それはもう言わないでくれよ」
心底困った顔をしてみせた大河に美羽は笑う。
美羽の顔にはっきりと生気が戻った瞬間だった。
美羽が、笑った。
それだけの事実に大河の胸が熱くなる。
込み上げるものを必死に堪え、大河は言った。
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