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第6章 ~石造りの街制圧後3日目~
手下
「あ、な…何をするんです!ベノワ様…?!」
ボクは手下の首根っこを掴んでいた
ボク
帝王ベノワ=サクロヴィーシェ
(生物兵器Ⅰ-A)
「何って…君にも一緒に来てもらうだけだよ…」
ボクは手下を引きずって
1階の噴水がある中庭に向かう
手下
「…!ど、どこにいったんだ…あの反逆者は…!」
噴水のある中庭には誰もいなかった
気配すら消えている…
ボクは手下と背中合わせになると辺りを見回す
キシャアアアッ!
反逆者は隠れてるのか…
おれらの隙を探ってると
かなりの手練れのようだ
ボクらは周囲を警戒する
シャラアアアッ!
上…?
…!?
ボクは瞬時に跳躍して
壁にはりつくとさっきまでボクがいた所に
鉄槍が突き刺さるその鉄槍は
石造りの床をえぐっていた
反逆者の男がその鉄槍に全体重を
かけていたようで床に深く突き刺さっている
「チッ…外した…」
ボクは壁を蹴ると右手に拳をつくり
その男に殴りかかるが男は
突き刺さった鉄槍を利用して
身を翻したついでに
床から鉄槍を引き抜く
攻撃が避けられたボクは床を
滑るように着地する
その男はボクを睨みながら鉄槍を構えた
「あんたが帝王ベノワだな…?」
鋭い目付き…こいつを手下に出来れば
良い仕事をしてくれそうだな
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