ゼリーピアス

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そして、梅ちゃんは用事があるらしく、颯爽とカフェテリアから去って行った。 梅ちゃんの背中が見えなくなったタイミングで、私が切り出す。 「……あの、梅ちゃんと皆川くんってどんな関係なの?」 「あ、そっか、和葉ちゃんきいてないか」 「……?」 それまで組んでいた腕をほどき、皆川くんは「んーっとね」と考える。 「俺と朝花はねー、よく言えば恋人、悪く言えば恋人」 「……恋人?」 「恋人ならしいよ、梅田さんと皆川。僕も、少し前にきいたことある、彼女出来たーって」 名前知らなかったから本当かどうかは知らなかったけど、と蜂谷さんは付け足す。 やっぱり……。 梅ちゃんが少し前から、休日に会えなくなったり、スマホとにらめっこするようになったから、なんとなくわかってたけど……。 「あ、朝花と連絡取れなくなった場合のために連絡先きいてもいいかな、和葉ちゃんの」 反射的にうん、と返そうとしたところで、蜂谷さんが「ちょっと待って」と割り込む。 すると皆川くんが爽やかな笑顔から、にやにやにとした笑顔に変える。
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