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なんと月島家の結婚披露宴が1週間続いたからでした。
東北支店から始まって南の鹿児島支店まで計7支店の式場を押さえて大移動。各地の支店長さんは自分のエリアだけ押さえればよかったけど、親族、友人(子供の友人を含む)はすべての披露宴に招待(強制)されたのである。
ただ、同じ日本内でも各地方によって、しきたりや作法がちがうので飽きがくることもなく、また一流料理を毎日食べて一流ホテルに宿泊、すべて会社持ちと贅沢の限りをつくさせていただいたから文句は言えないけどね。
そうしてゴールデンウィーク(ブライダルウィーク)があけ、私たちはふだんの生活に戻ることになるのだが…。
すでに皆様もご承知の通り、私あやめと姉小春は瓜二つ。鏡を見ているのでは?というくらいそっくりです。
今までクラスメートは、私とお姉ちゃんの区別がつかないので、「泉さん」「月島さん」と名字で呼び掛け、振り返ったほうで識別していたそうです。もぅ、失礼しちゃうわ。
けど、今日から姉も月島…。女子は「あやめ。こはる」って名前で呼んでくれるのでまだいいんだけど、男子は…。お年頃なのか名前で呼んでくれません。
「月島さん」って呼ばれて振り返り、「お姉ちゃんで。」「妹で。」ってなってます。
けど…。許せないのが…。
「あやめ。」私の旦那様が私を呼ぶ。姉に向かって…。ピキッ。
「なぁに、ゆうちゃん。」お姉ちゃんもわざとらしく私の真似をする。
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