コーヒータイム

　わたしはコンビニに寄ると、ジャスト百円のドリップコーヒーSサイズを買った。

　安いけど、質がいい。そして適量。

　無駄が嫌いなわたしにジャストフィットのサービスだ。

　それを、店内にあるイートインスペースに持っていって、座り、ちびちびすする。

　ガラス越しに、わたしの愛車、シルバーのセリカSS―Ⅱフルエアロカスタムが鼻先を向けて停まっているのが見える。

　あれに乗って、あと一時間、今朝走ってきた道を戻らなければいけない。

　本社からここまでは、二時間かかった。

　月一回開催される店長会議は、会議とは名ばかりの半分慰労会みたいなものだけど。

　交通機関が整っていない地方から向かわなければならない者にとっては、なかなか根性がいる。